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2011年3月14日 (月)

【緊急寄稿】地震とおカネの知恵「阪神大震災のころの経験をもとにアドバイス」

東日本大震災におきまして、被災地関係者の方々には謹んでお見舞い申し上げます。日経マネー読者の中にも被害にあわれた方がたくさんいらっしゃると思います。日経マネー編集部では少しでも皆様への有益な情報が提供できるよう、弊誌でもいつも取材に応じてくださっている独立系FP会社「生活設計塾クルー」の皆様から、「地震とおカネの知恵」をテーマに緊急寄稿をいただきました。

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「阪神大震災のころの経験をもとにアドバイス」


ファイナンシャルプランナー
浅田里花さん

Asada この度は本当に心が痛みます。事務所も本棚の本が全部落ち、机周りもぐちゃぐちゃになりました。 わが家(14F)もひどい状態です。でも、東北太平洋側の惨状を思うと何のことはありません。

実家が阪神淡路被災地域でした。当時は実家は壁にヒビが入る、食器類が全滅、物置が壊れたくらいの被害で人の被害はありませんでした。 しかし、その後ストレスから父が体調を崩しました。 地震でのケガなどはまぬがれたものの、その後の健康悪化で亡くなった方(特に高齢者)のことはよく聞きます。 被災されて避難所などにいる方も、いまは緊張でもっているかもしれませんが、この後が心配です。

当時の経験も踏まえて、いくつかアドバイスをしたいと思います。

●被害に遭われた方へのアドバイス

・通帳、印鑑、キャッシュカードをなくした被災者には、運転免許書などで本人確認ができれば払い戻しの便宜が図られています。
 生命保険、損害保険、証券会社も、証券をなくしていても払い戻しに応じるといった便宜をはかるようにしています。

・防犯を考慮すれば、あまり大金を引き出さないほうが安全でしょう。多くても1か月の生活費分くらいにとどめたいところです。

・金融機関が生活再建のために低利での融資をスタートさせています。希望をもってライフプランを立て直していただきたいと願います。

●それ以外の方へのアドバイス

・遠方だけど何かしたいという読者さんの場合、何が必要かの情報をチェックされるといいと思います。 現地のニーズと合わない支援物資も届くようなので。 手っ取り早いのは義捐金ではないでしょうか。 あと、阪神大震災のときは全国から多くの若い人がボランティアで来られましたが、日本に希望を見る思いでした。 今後、状況が許せばボランティア活動もアリかと思います。

・すでに、自衛隊の救援物資受付を名乗るなど、なりすましが出現しています。募金や救援物資に協力する際には、くれぐれも信頼できる団体が行っている活動家どうかの確認が必要です。

・いま一度、急な災害に見舞われた場合の対策を立てておきたいものです。マネー関連でいうと、阪神淡路の時に一番安全だったのが銀行の貸金庫でした。本当になくなって困る大事なものは貸金庫へを検討するといいかもしれません。また。とりあえずキャッシュカードや運転免許書があれば現金は用意できます。常に身近なところに持っておきましょう。

・計画停電の影響もあって、首都圏の経済にも大きなマイナスが出てくるでしょう。当面株式投資は様子を見るほうがよさそうです。

・また、まだ予断を許さない状況が続きます。阪神大震災のときに一番困ったという声を聞くのが「トイレの水」でした。被災地域外の人も、今後の万一に備えて風呂の水を溜めておくことをお勧めします。

<浅田里花さん・プロフィール>
あさだ・りか/1959年兵庫県生まれ。日興證券(当時)、独立系FP会社(株)エムエムアイを経てフリーでの活動を始める。現在は金融機関に属さない独立系FP会社「生活設計塾クルー」のメンバーとして、生活設計、資金運用、保障設計などの相談業務、各種団体のセミナーや講演を行う。書に『住宅・教育・老後のお金に強くなる!』(集英社be文庫)、『お金はこうして殖やしなさい』(共著 ダイヤモンド社)など。

3月 14, 2011 最新ニュース |

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