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2008年12月17日 (水)

編集長のひとこと 敢えて強気になってみました

17日の東京市場では、米国のゼロ金利政策を受けて円相場が1ドル88円台まで上昇しましたが、株式相場は小幅高でした。日銀の利下げを想定しての落ち着いた動きなのかもしれませんが、なにせKYの日限ですから、ちょっと心配ではあります。

さて、16日に新潟の日経懇話会におじゃまして、「どうなる09年株式相場」というテーマで講演をしてきました。そこで、敢えて強気の弁を述べてきました。だいたい、相場見通しで強気を語ると、能天気とか、アホとか言われがちです。逆に弱気を語っていると,理知的で賢そうにみえます。でも、ほとんどの人が相場の先行きに弱気となっているからこそ、敢えて明るい見通しをさがしてみたくなりました。「09年は不景気の株高になる」というのが私の予想です。

もうすぐ発売される日経マネー2月号でも、識者のコメントは真っ暗です。新聞などに掲載される市場関係者の見通しでも、来年の日経平均はまた6000円台まで下げるなど、弱気一色です。日経会社情報の山本編集長がこのコラムで「09年は日経平均が5000円も」なんて弱気を言っているようでは、もうおしまいです。

新潟で私が強気を述べた根拠は、09年は「売り手不在」の相場になるのではないか、と思うからです。ここ数ヶ月、株式市場では「書い手不在」の相場が続いていました。外国人は日本株を叩き売りました。そして7000円を割り込んだ水準から今の8500円あたりまで、株を買ってきたのは誰でしょうか。おそらくその多くは個人と年金、新規設定の一部投信と言ったところではないでしょうか。

09年に景気、企業業績とも一段と悪くなるのは間違いないでしょう。識者たちの日経平均6000円説もそこに基づいています。ただ、8000円台から6000円台まで再び下げるとすれば、誰が売るのでしょう。今回、7000円割れで買った個人や年金が、売りに回るのでしょうか。私はその可能性は低いと思います。外国人がまた叩き売りするのでしょうか。そうしたい外国人は、もうあらかた売ってしまったのではないでしょうか。企業業績が悪くなっても、積極的な売り手が少なければ、相場は急落しません。空売りを仕掛けようと思っても、そこには空売り規制が待っています。

むしろ来年1月以降、キャッシュポジションを高めた海外のファンドが、「いつまでもキャッシュを持て余すわけにはいかない」と世界をぐるりと見渡し、投資対象を探したとき、よりましな選択肢として、日本株が消去法的に選ばれる可能性はないでしょうか。

昨年の今頃、日経平均が半分の水準まで下がっていると予想した人は誰もいなかったと思います。編集部員の1人に、来年の12月に日経平均が1万5000円になっているかもしれないぞ、と言ったら、「そんなばかな」と笑い飛ばされましたが、来年の今頃も、誰も予想しなかったことが起きている可能性はあると思います。Photo 写真は日本海に沈む夕日です。手前は信濃川。あまりの美しさに思わず携帯で撮影しました。浮世の憂さを忘れ、しばし陶然としたひとときを楽しみました。

12月 17, 2008 編集長の一言 |

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