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2008年3月17日 (月)

編集長のひとこと 3月17日 東京市場に春の嵐

17日の東京市場を春の嵐が吹き荒れました。円相場は1ドル95円台まで、一気に上昇、日経平均株価は500円以上も下げ、防波堤と思われていた1万2000円を大きく割り込みました。こんなとき、「ああ、もうだめだ」と先行きに弱気論をぶつのは簡単ですが、あえて強気の見方を模索してみました。

この局面の下げの主因は、言うまでもなく円高です。1ドル95円という水準は確かに想定外のレベルですし、輸出企業にとって、懸念材料であることは間違いありません。

しかし、少し冷静になってみると、ドル以外の通貨に対して、円はそれほど上昇していないことに気がつきます。例えば対ユーロでは円安基調が続いていますし、対元でも円は決して強くありません。

日本の輸出企業のビジネス相手は米国だけではありません。対欧州、対中国では、円高リスクは限定的です。また、今どき為替予約をしていない企業などないでしょうから、1ドル110円あたりで予約していれば、来期の前半あたりまでは、円高リスクは限定されます。1ドル95円という水準が長期化さえしなければ、輸出企業への影響は、パニックになるほどは大きくないと考えても、いいのではないでしょうか。

一方、円高は輸入価格の低下という利点もあります。小麦など輸入食材の値上げに頭を痛めている食品メーカーにとって、円高はささやかな追い風でしょう。原油、鉄鉱石など大幅な価格上昇の前には、円高など焼け石に水かもしれませんが、多少はコスト減につながるでしょう。

ある経営者がささやいていました。ちょうど、春闘の時期です。円高は大幅な賃上げを抑制する格好の材料になると。確かにわかりやすく説得力のある材料です。

急激な円高に過剰反応し、パニックになるその前に、ちょっと立ち止まってみませんか。

3月 17, 2008 編集長の一言 |

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