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2008年1月25日 (金)

はじめてのシステムトレード②

みなさん、こんにちは。

前回は最近のような波乱相場でも、安定したリターンを上げやすいのがシステムトレードと紹介しました。

今回はシステムトレードの拡大に力を入れている、ひまわり証券(東京都港区)の鈴木伸夫さんと、ウエストビレッジインベストメント(東京都中央区)の西村貴郁社長、岩本祐介取締役が編集部に来られたので、実際に勝てるものなのか、などを単刀直入に聞いてみました。

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右からウエストビレッジの西村社長、ひまわり証券の鈴木さん、ウエストビレッジの岩本取締役。

記者 西村社長はご自分でもシステムトレードをやっているのですか。

西村 ええ、日経225先物などをトレードしています。

記者 実際にもうかりますか。

西村 すごくいい時期もあれば、苦しい時期もありますが、トータルではもうかってますよ。とくに今月はビックリするほど利益が出ています。

記者 ええ~、こんなに相場が悪いのに……。

西村 (日経平均が1日に約750円も下げた)22日のような相場でも直撃を受けず、無傷でした。もしこの相場で個別株のロングポジションを張っていたら、どうなっていたでしょうね…。

記者 勝ちやすい相場はあるのですか。

岩本 やはり一方向に相場が大きく動いたときに、大きな利益が出やすい。だから大きな下げトレンドが続く最近のような相場は勝ちやすいですね。ちなみに年初からの勝ちはほとんどがショートです。逆にボックス圏で動くようなときは結構勝てない時期が続いたりします。

記者 日経225先物との相性っていいんですか。

鈴木 昨年、トレードだけで生計を立てている人に結構会ったんですが、もともと個別株をやっていた彼らが一様に言うには、225はテクニカル的な要因によって素直に動くと言うんですね。これは売り、買い両方から市場参加者が取引しているからだ思うんです。テクニカルに素直だから、システムトレードとも相性がいいと言えると思いますね。

西村 昨年9月に「東大マスター」という売買ロジックをリリースして、毎日の決済損益(下図参照、日経225先物1枚のデイトレードした場合)を記録していますが、月次ベースでまだ一度も負けていません。運用成績は毎日、自社のホームページで公開しています。もちろん負けた日も同じです。

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記者 でもスキルのない素人がいきなり独自の売買ロジックを作るのは難しいと思うのですが。かといって自動売買ツールに標準搭載されている組み込み型のロジックだけで勝てるのかと言えば…。

鈴木 そこは考え方なんですね。あまり複雑なロジックを使わず、シンプルなロジックを組み合わせた方が勝ちやすいという人もいます。ただ自分でロジックを作って成功するトレーダーはそんなに多くないと思いますね。自分で作らなくても、勝てるロジックがあるなら、それを使えばいいじゃない、という考え方があってもいいと思いますね。

記者 Futures Truth Magazineのトップ10ランキングに入るような優秀なロジックの中身って、どうなっているんでしょう。

岩本 普通の投資家が使っているRSIや移動平均といった一般的なテクニカル指標だけで売買しているシステムはほとんどないのが現状です。海外の勝ち続けているシステムというのは、どれも何かしら独自のRSIや移動平均のような指標を自分たちで作り上げ、それをベースに売買しています。中身がバレてしまうと勝てなくなるので、海外の製品はほどんどがブラックボックスです。ただし私たちのはロジックをすべて開示して、ユーザーが自由にカスタマイズできるようにしています。そこが我々の売りでもあるんです。

記者 システムトレードに弱点はないのですか。

鈴木 さきほども言ったように、システムなので一面的になりやすい面があります。相場によって、勝てる、勝てないの性格が分かれる。だから、うまくはまらない相場のときに、じっと耐えることが人間側に求められます。

西村 耐えらればいいんですが、そうでない人は複数のシステムを使って運用するのがいいと思います。例えば、同じ日経225先物のシステムでも、極力違う考えでエントリーするようなものを組み合わせる。そうすると、どれかが負けても、別のどれかが勝ってくれてストレスが和らぐ。私の場合は3つのシステムを併用しています。

記者 日本でシステムトレードが普及する兆しは見えてきたのでしょうか。

鈴木 自動売買という意味で言うと、今までは対応している証券会社が日本にありませんでしたが、昨年7月に我々が初めて、既存の自動売買ソフトを証券会社につなぐためのソフトを出しました。

西村 マネックスなどの日本の大手証券会社が自動売買ソフトを提供し始めた点も大きいでしょうね。以前はほとんどユーザーといえば機関投資家でしたが、最近は関心を持つ個人が少しずつですが増え始め、静かなブームになっています。

鈴木 今は共通のプラットフォーム(自動売買ツール)ができて、1つのところに集まってくる場を提供できたところ。コアになるマニア層がこうしたツールを使ってテクニックを磨き、優秀なシステムを作って世に出していく。そうやってコア層が育っていけば、将来、大きなマーケットになっていくと思います。

記者 アメリカの方はどうですか?

西村 向こうの証券会社の人に聞くと、まだ成長過程にある、というんです。活発にトレードしている個人のうちの7割が何らかの形でシステムを取り入れているそうです。例えば、インジケーターをシステムでやって発注は自分でやるとか。個人の投資判断のサポートという形を含め、システムを使っている人は結構いるようです。

記者 どうもありがとうございました。

1月 25, 2008 システムトレード |

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