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2005年12月10日 (土)

マンション株は国策に売りなしか?

編集部の山本です 

来年1月発行の『日経マネー』で特集する恒例の確定申告特集の取材を進めています。税制を見直して改めて思うのは個人のマイホーム購入に対する優遇策の厚さです。さらに最近の「アネハ問題」に対する政府の対応を見ていると、何としても国民に家を買わせたいんだなあとつくづく感じます。

 思えば初めて確定申告に関する記事(そのころは新聞記者でした)を書いたのは1999年の所得の申告分のときでした。当時、導入された大型の住宅ローン減税について税のプロの野末陳平さんに取材したら「常識外れの大減税」とコメントしていました。
 さらに03年には親から住宅資金3500万円をもらっても贈与税を支払わなくて済む相続時清算課税制度が始まりました。その年の終わりごろに取材した著名アナリストであるHSBC証券の増田悦佐氏は「東京都心部で住宅取得ブームがどんどん広がる」といち早く予測していました。

 そして今回のアネハ問題。被害者に対して非常な速さで政府は大型の対策を打ち出しました。住民の安全を守るのが第一なのでしょうが、武部・自民党幹事長の発言からもわかるように、住宅取得の動きが衰えることをものすごく心配しているのです。個人が住宅を購入することによる経済効果はとても大きいと考えているのです。「国策に売りなし」という格言があります。いったんは値下がりしたマンション株が急反発したのはうなずけます。

 ただし日本の建築文化の貧困さが露呈したことは確かです。下の写真は東京メトロの茅場町駅のほぼ真上に立つホテル『京王プレッソイン』。立地条件は良いのですが‥‥。
 マンションやビジネスホテル、雑居ビルなどを目にして「何だか安っぽい」と感じた経験は誰にでもあるはず。こうした生活者の実感が行動に変わるのはこれからでしょう。いくら政府が頑張っても問題が短期間で収束するとは思えません。株式投資家やサラリーマン大家を目指す方々はご用心を。

keio_R ←東京・茅場町にある『プレッソイン』。1階部分は金属板で囲われていました。近くを通った人が「これが偽装ホテルか」などと話す光景も見られました。

12月 10, 2005 気になるニュース |

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